近年、梅毒の報告数は全国的に増加傾向にあります。若年層だけでなく、中高年層・女性患者の増加も顕著であり、産婦人科・皮膚科・泌尿器科のみならず、一般内科での遭遇頻度も高まっています。
地域医療を担う医療機関においては、早期診断体制の整備と院内感染対策の再確認が急務となっています。
梅毒の病期と診断のポイント 梅毒は進行により症状が変化します。
第1期:硬性下疳、無痛性潰瘍
第2期:全身性発疹、粘膜疹
潜伏期:無症状
晩期:神経梅毒、心血管梅毒
診断には
RPR法
TP抗体検査 の組み合わせが一般的です。
迅速検査キットの活用により、当日中のスクリーニングが可能となり、患者対応の迅速化につながります。
医療機関が整備すべき3つの対策 ① 迅速検査体制の導入 外来即日診断が可能な環境整備は、患者満足度向上と紹介増加に直結します。
② 職員向け感染対策教育 性感染症対応マニュアルの再整備と標準予防策の徹底。
③ 地域連携の強化 産婦人科・内科・保健所との情報共有体制構築。
感染拡大が続く今こそ、地域医療を守る体制づくりを共に進めてまいります。

