ロコモ検診へいこう


ロコモとは「ロコモティブシンドローム」の略で、
筋肉・骨・関節・神経などの運動器が衰えることで、立つ・歩くといった動作が難しくなり、将来、介護が必要になるリスクが高まる状態をいいます。

実は、ロコモは知らず知らずのうちに、私たちのそばに忍び寄っています。
しかも、ロコモを生じさせる運動器の衰えは、々少しずつ積み重なって進行するため、衰えていること自体に気づかないことも多いのです

働き盛り世代の“足腰リスク”

ロコモは、高齢者だけに起こるものと思われがちですが、実はそうではありません。
最近の調査や研究から、40代頃から運動器の衰えが始まる人が少なくないことがわかってきています。私たちの生活には、ロコモのリスクを高める要因がたくさん潜んでいます。

  • デスクワーク中心の生活
     長時間座りっぱなしで過ごすことが多い現代人は、下肢の筋肉を使う機会が減り、筋肉量の減少(サルコペニア)や柔軟性の低下を招きます。
  • 運動不足
     定期的に運動をしていないと、筋肉だけでなく、骨にも刺激が伝わらず骨密度が減少しやすくなります。骨粗鬆症のリスクも高まります。
  • 体重の増減
     肥満は関節に過剰な負担をかけ、軟骨のすり減りや変形性関節症の原因になります。一方で急激なやせも筋肉量や骨量の減少を引き起こします。
  • ストレスによる生活習慣の乱れ
     不規則な生活や睡眠不足、栄養バランスの乱れはホルモン分泌に影響し、筋肉合成の低下や骨の代謝異常を引き起こす可能性があります。

運動器(骨・関節・筋肉・神経など)は、日々少しずつ衰えていきますが、痛みや強い症状が出るまで自覚しにくいという特徴があります。40代や50代は、まだまだ仕事や家庭で忙しく、健康への意識が後回しになりがちです。
しかしこの年代での生活習慣が、10年後、20年後の健康を大きく左右します。ロコモは、気づいたときには進行していることが多い「静かなリスク」です。
だからこそ、早めの対策が大切です!


ロコモとフレイルの関係

ロコモは「フレイル」とも深くつながっています。
フレイルとは、健康と要介護の間にある心身の虚弱状態のこと。
ロコモによって活動量が落ちると、筋肉や体力がさらに落ち、フレイルに進む危険性があります。

専門家も警鐘!下肢筋力の重要性

ロコモ予防やフレイル予防で、専門家が口をそろえて強調するのが、「下肢筋力」の重要性です。下肢筋力とは、太もも、ふくらはぎ、お尻周りなど、足腰の筋肉の力のことを指します。
この筋肉は単に歩くためだけでなく、立ち上がる、しゃがむ、階段を上る、バランスを保つといった日常の動作すべてに深く関わっています。

加齢や運動不足により下肢の筋力が低下すると…

  • 立ち上がりや歩行が遅くなる
     → 転倒しやすくなる
  • 歩幅が狭くなる
     → つまずきやすくなる
  • バランス機能が低下する
     → 骨折やケガのリスクが高まる
  • 活動範囲が狭まり、外出が減る
     → 筋力や体力がさらに低下する負の連鎖

下肢筋力は「運動器の健康度」をはかる大きな指標であり、整形外科学会や老年医学の分野でも、ロコモ予防の中心的課題とされています。

あなたのロコモ度チェック

自分のカラダの状態を知る第一歩としておすすめなのが「ロコモチェック」。いくつ当てはまるかをチェックしてみることで、今の自分の健康度がわかります。

当てはまる項目が多いほど、ロコモのリスクが高い可能性があります。ぜひ気軽に試してみてください。そして結果をきっかけに、日々の生活を少しずつ見直していきましょう!

あなたはいくつ当てはまりますか? さっそくチェックしてみましょう!

加齢のせいと見過ごされがちですが、1つでも当てはまった方はロコモの初期サインである可能性があります。

ロコモは進行すると、立ったり歩いたりする動作がつらくなり、日常生活に支障をきたすだけでなく、将来介護が必要になるリスクが高まる、とても危険な状態です。

「まだ大丈夫」と思っていても、気づかないうちに筋力やバランス能力が衰えていることも多く、放っておくと症状が進んでしまいます。ロコモは早期発見と早めの対策が何より重要です。

当てはまる項目が多かった方は、ぜひロコモ検診を受けてみましょう。検診では詳しい測定や診断を行い、今の状態や必要な対策を教えてもらえます。もし予備軍だったとしても、運動や生活習慣の改善で進行を防ぐことができます!

「まだ若いから大丈夫」と思っていませんか?
40代でも、早めに検診を受けることで、運動や生活改善による予防や進行防止が可能です。未来の自分のために、まずはロコモ検診へ。
あなたの足腰が、これからの人生の自由を守ります!

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