熱中症は「暑さ」だけが原因じゃない?自律神経と体温調節のしくみ

真夏の強い日差しと水分補給のイメージ

熱中症は「暑さ」だけが原因じゃない?自律神経と体温調節のしくみ

毎年、夏になると増える熱中症。「水分をとっていたのに倒れた」という話も少なくありません。実は熱中症は、気温の高さだけでなく、体温を調節する自律神経のはたらきが大きく関わっています。しくみを知ると、夏の過ごし方が変わってきます。

体温を一定に保つ「自律神経」のはたらき

私たちの体は、暑さを感じると自律神経が血管を広げて熱を外に逃がし、汗をかくことで体温を下げています。汗が蒸発するときに熱を奪う「気化熱」を利用しているのです。ところが、寝不足や冷房の効いた室内と屋外の行き来が続くと、この自律神経のバランスが乱れ、うまく汗をかけなくなります。すると体に熱がこもり、少しの暑さでも熱中症になりやすくなるのです。エアコンで体が冷えきっている人ほど、汗をかく力が落ちている場合があります。

今日からできる、暑さに負けない習慣

まず、のどが渇く前にこまめに水分をとることが基本です。大量に汗をかいたときは、水だけでなく塩分も一緒に補いましょう。麦茶に少量の塩、または経口補水液が手軽です。次に、朝はカーテンを開けて日光を浴び、体内時計と自律神経を整えます。ぬるめの湯船に短時間つかって「汗をかく練習」をしておくと、暑さに体が慣れやすくなります。冷房は我慢せず使いつつ、設定温度は下げすぎず、外との温度差を大きくしないことがポイントです。

こんなときは早めに受診を

めまい、立ちくらみ、こむら返り、頭痛や吐き気が出たら、涼しい場所で体を冷やし水分・塩分をとって休みましょう。それでも改善しない、まっすぐ歩けない、意識がぼんやりする、汗が出ないのに体が熱いといった場合は、ためらわず医療機関を受診するか救急に相談してください。特に高齢の方や小さなお子さんは症状が出にくいので、周りの人が声をかけることも大切です。

本記事は一般的な健康情報であり、診断・治療を目的とするものではありません。不安な症状がある場合は医療機関へご相談ください。